初めて犬を飼う人にとっては、どんな基準で選べば良いのか決めきれず、どの犬種を飼おうか迷いどころではないでしょうか。
飼いやすさで検索すると、お手入れのしやすさ(毛の抜けにくさ)・しつけやすさ(無駄吠えが少ない)・運動量(散歩の頻度や時間)について書かれている記事が多いですが、真実はどうなのでしょうか?
そこで実際にペットショップ店員に聞いてみた回答を交えながら、意外な答えの理由を説明していきます。
飼いやすい犬種は?
犬種で選ぶのではなく、成犬がおすすめ!
犬種によって色々な特徴はあるものの、ペットショップ店員さん曰く、大事なのは、トイトレなど社会トレーニングが既に済んでいる『成犬』が初心者には特におすすめなのだとか。
成犬とは?
成犬とは、成長が止まったあとの犬のことを言います。子犬時期のお世話が大変な時期を過ぎており、飼育難易度が下がった時期にお迎えすることで、ペット初心者にとってスムーズに飼いやすいのでは?ということでした。
成犬と子犬の違い
購入費用の違い
子犬は可愛らしく、飼いたがる人の需要が高いため、自然と購入費用自体も上がってきます。逆に生後5ヶ月を過ぎた子は、売れ残りの確率がグッと上がるため、大幅に値下げをするペットショップが多いようです。
餌や飼育の費用の違い
餌に関しても、子犬であれば、子犬用(パピー用)の餌を購入する必要があり、成犬よりも高くなります。また、免疫力も子犬のうちは低いため、ワクチンを頻繁に打つ必要があり、病院に連れて行く頻度も上がります。
子犬の時期は、トイレの回数も多いため、トイレシーツの交換も何度もする必要があったり、イタズラな時期でもあるので、おもちゃや道具を壊されることも多いでしょう。そう考えると全般的に子犬時期は費用面で大きな負担となることがお分かりですね。
成犬になると可愛くない?
子犬の見た目の可愛さから購入を決めた人も、その後成長した成犬になった姿をみて、「可愛くない」と言い出す人が多いとのこと。子犬時期からの愛情はあるものの、想像していたイメージと変わったり、想定体重より大きくなってしまうことはあり得るため、GAPが怖いという人についても、成犬の状態で気に入ったのであれば、安心できるでしょう。性格についても成犬時期から大きく変わることも少ないため、自分にぴったりの相棒を見つけることができそうですね!
『育てやすさ』という成犬のメリット
トイレなどのしつけが必要ない場合も!?
成犬を飼うことには、育てやすさにもいくつかメリットが存在します。
初めて犬を飼う人にとって最も大変とも言えることが、トイレトレーニングであると思いますが、子犬の時期をペットショップやブリーダーさんの所で過ごすことで、既にトイレトレーニングが済んでおり習慣付いている場合が多いようです。
また、子犬の時期にやっておくべきワクチン接種も済んでいるため、そういった病院通いの頻度も少ないのが嬉しいポイントですね。
性格が図太い?!
子犬の時期には、しつけの面でも色々な社会経験をさせることが大事ですが、ペットショップでは四六時中、寝ていても触られる環境であったり、様々な犬種の犬や、人間に触れる機会も多くなるため、些細な物音で怯えることも少なく、家に連れて帰ってからも育てやすく落ち着いた犬になっていることが多いようです。
ペットショップの店員さん曰く、「子犬を購入したのであれば、散歩はできない時期であっても、抱っこをして電車の音を聞かせてみたり、ペットショップに連れていき色々な犬と触れる機会を設けてください」とのことでした。
まとめ
犬を飼った経験がない人からすると、『成犬』という言葉すら知らなかったり、選択肢に入っていないケースも多いかもしれませんが、費用面でも育てやすさでも、あらゆる面でメリットがあるのも事実です。
成犬ならではの可愛らいさや愛おしい部分も多く、反対している家族を説得させることもしやすいかもしれません。一瞬で過ぎ去ってしまう子犬時期にこだわるのではなく、選択肢の一つとして検討してみることをおすすめします。